こんにちは、イルグルムのわです。

先日、初開催となる「オフサイトミーティング」を、イルグルム大阪、イルグルム東京、イーシーキューブ社の3拠点で開催しました。

コロナ禍を経て働き方が多様化し、リモートワークが当たり前になった今、部署を越えた偶発的なコミュニケーションの機会が減少しているという課題意識がありました。
リモート環境下は効率的ではあるものの、目的を持ったコミュニケーションに偏りがちです。
そこで、失われつつあるつながりを再構築し、社員間の新たな交流を促進することを目的として、実施を企画しました。

今回はイルグルム大阪開催の様子をお届けします!

なぜ今、「つながり」が必要なのか?

当社では日によって、在宅勤務とオフィス勤務のいずれかを選択できる「ハイブリッドワーク」を導入していますが、在宅勤務が浸透したことで、業務効率が向上した一方、「チームを超えた関係性の構築」や「偶発的な出会い」が生まれにくい状況にあります。
オフィスであれば、すれ違いざまに会話したり、誰かが話している輪に入ったり、休憩室でのちょっとした雑談など、偶発的・非公式なコミュニケーションが自然と生まれます。
これらは一見すると業務と関係ないように思えますが、部署間の連携を円滑にしたり、新たなアイデアのきっかけになったり、ストレス軽減やチームの一体感醸成に貢献したりと、非常に重要な役割を担っています。

しかし、様々なメンバーの話を聞く中で、特にチームが異なる、世代や年次が異なる場合、いざ出社しても、相手をよく知らない、どう声をかけていいかわからないといった問題があることがわかりました。
その結果、本来業務を円滑に進める上で不可欠な「つながり」が希薄になっていると感じていました。

そこで今回のオフサイトミーティングでは、拠点ごとに交流機会を設けることで、以下につながるきっかけづくりを目指しました。

  • 部署を超えた“顔の見える関係性”の構築
  • 意見を言いやすい心理的安全性の土台づくり
  • 相談・協働・学びが自然に生まれる状態への第一歩
  • 創造性を育む組織」の源泉となる「偶然の出会い」と「越境」の促進

参加には2つのルールを設けました。
ひとつめは、「積極的に『話しかけて』みる」
ふたつめは、「『話しかけやすさ』を意識する」

コミュニケーションは双方向であり、キャッチボールのようなものです 。自分からボールを投げるだけでなく、相手がボールを投げやすいように受け止めやすい態勢をとることも同じくらい大切です。
一定の関係性を構築できているとなかなか実感しづらい部分ですが、立場に関わらず、安心感やオープンな雰囲気をぜひまとってみてくださいということもお伝えし、スタートしました。

自然な交流を促すプログラム

今回のオフサイトミーティングでは、参加者同士の自然な交流を促すためのプログラムを多数用意しました。
年次もさまざまで、挨拶程度しか会話したことがないメンバーもいるため、表面的なところから始めて、お互いを知り、垣根も取れて会話できるような段階的×異なる種類のコミュニケーション機会をつくることを意識しました。

体を動かすアイスブレイクで緊張をほぐす
まずは簡単にストレッチをして「インタラクティブポジションチェンジ」いわゆるフルーツバスケットを実施しました。
部署単位や、属性ごとの質問を投げかけ、対象者が席を移動するものです。
始めに2つ席を減らしておき、座れなかったメンバーにインタビューで深堀しました。

ちょっと動いて心拍数をあげると、緊張もほぐれて気持ちも前向きになりますよね。
意外なメンバーが3回連続で座れなかったり、おもしろ回答が飛び出て笑いが起こるなど、場がだいぶあったまりました。
キノコ派かタケノコ派かのゆるい質問から、電卓を手元を見ずに打てるといった業務にもつながる質問まで、何かしらの共通点や意外な一面の発見もあったのではないかと思います。
偶然となりに座った同士でも会話のきっかけにもなったようです。

チーム協力による自然な交流
続いては、チームに別れて当社にまつわるクイズを実施しました
メンバーの入社順や、フロント寄り/エンジニア寄りの質問など、異なる年次のメンバーが知ってることを交換しながら答えを考えることで、チームで力をあわせて取り組めるコンテンツにしたつもりだったのですが、みなさん会社のことをよく知っているようで、簡単だったという声も多く、次回以降はブラッシュアップが必要です。

当社にまつわる6文字を話し合ってあてるゲーム、これはサービス問題

相互理解の促進で信頼関係を築く第一歩
最後はバリューズカードを実施しました。
バリューズカードとは、自分の大切にしている価値観を共有し、お互いの理解を深めることを目的としたカードゲームです。
今回は「仕事で大切にしている価値観」をテーマに進めました。

山札から価値観が書かれたカードを1枚づつめくり、手元に大切にしたい価値観が残るように進めていきます。
カードを捨てる時も理由を添えながら、手元に残していきます。それ捨てるんだ~という意外な発見もあったようです。

最後まで残ったカードをもとに、ずっと大切にしていた価値観や、最後まで残って意外だった価値観、他のメンバーの価値観を聞いて考え直した価値観など、それぞれの選択とその背景にあるストーリーを共有してもらいました。

最後は選んだ価値観カードをもって写真撮影。
改めて自身の価値観と向き合い、他のメンバーの考えや考え方の違いを知る良い機会になったとして、アンケートでも一番満足度の高い結果となりました。
日々の業務においても、お互いの価値観を尊重し、より良いコミュニケーションと協力関係を築いていきたいと思います。

さらなるコミュニケーションの創出と深化
終了後はBBQで乾杯。
食事を囲みながら、プログラムとはまた違ったオープンな雰囲気で、日中のワークで生まれたつながりをさらに深める時間となりました。

夕食後は、星空の下で焚火を囲んだり、ハンカチ落としをしたり、ナイトバーで語り合ったりと、時間が許す限り交流の時間を設けました。
好きなドリンクを片手に、リラックスした雰囲気の中しゃべれたというのも重要で、距離感がさらにぐっと近づいた時間になりました。

参加者の声と今後の展望

参加者の皆さんへのアンケートでは、「これまで話す機会のなかったメンバーと話せましたか?」という質問に対して、なんと全員が「はい」の回答でした。

参加者からは「他部署の方と初めてじっくり話すことができてよかった」「意外な共通点が見つかって嬉しい」「業務で困った時に相談できる人が増えた」といったポジティブな声が多数寄せられました。実際に、参加者同士で連絡先を交換したり、今後の業務での連携について話し合ったりする姿も見られ、具体的な「つながり」が生まれていることを実感しました。

このオフサイトミーティングは、決して一過性のものではありません。今回の経験を今後の関係性構築に活かしていただくため、現在フォローアップ企画も計画中です。アンケートの貴重な意見も参考にしながら、さらに「つながり」を深めるための施策を検討していきます。

イルグルムは今後も社員一人ひとりが生き生きと働き、部署や役職を超えた「つながり」から新たな価値が生まれる組織を目指していきます。今回のオフサイトミーティングが、その大きな一歩となることを期待しています。