
こんにちは、イルグルムのわです。
今回は2024年10月にアップデートした人事評価制度についてご紹介します。
「創造性」を育み、社会に大きな価値を届ける企業へ
日本は今、生産年齢人口の減少という大きな課題に直面しており、多くの企業が効率化による生産性向上に注力しています。AIをはじめとするテクノロジーの活用はその重要な打ち手であり、当社もこの領域に力を入れています。
しかし、テクノロジーはあくまでツール。その力を最大限に引き出し、企業の真の課題解決に繋げるためには、テクノロジーを深く理解し、顧客のビジネスに寄り添い、共に未来を創造する「人」の存在が不可欠です。
私たちイルグルムは、独自のテクノロジーと、そのテクノロジーを使いこなす「DX人材」の力によって、企業の事業推進を支援し、ひいては日本全体の生産性向上に貢献すること、社会に大きな価値を届けることを目指しています。
その実現に向け、今回、私たちが組織づくりに掲げたテーマが「創造性」です。
「創造性」は、世界経済フォーラムや経済協力開発機構(OECD)が将来必要とされる重要スキルとして注目しているほか、経済産業省も経済成長に不可欠なエンジンと位置づけ、その環境整備を推進しています。
当社でも、既存の枠組みやリソースにとらわれない新たな発想や革新的な技術を生み出す「創造性」を組織全体で育むことで、テクノロジーと人とが共存し高め合いながら、新たな価値を提供し続けるための「DX人材」の育成につなげていきたいと考えています。
イルグルムが目指す「創造性を育む組織」とは
組織全体として、日常のなかに新しい価値を生むきっかけがあること。これが、私たちが目指す「創造性を育む組織」です。
しかし制度があるだけでは「やってみてもいい」に留まってしまいます。
そのような状態では、ただでさえ通常業務に集中しているなかで、+αの取り組みにまではなかなかつながりません。
そのために、制度設計には大きく2つの要素を盛り込みました。
1.創造性評価策定: 評価の目的を明確にし、挑戦を後押しする
2.サポートプログラム構築: バックグラウンドや専門性の異なるメンバーが出会える仕組みをつくる

創造性評価の仕組み
抽象的な概念である「創造性」を評価項目の一つとして明確に位置づけ、社員一人ひとりの取り組みをしっかりと評価する仕組みを構築しました。
評価が伴うことで、「積極的に挑戦すべき」という意識が醸成されます。これにより、日々の業務に追われる中でも、時間を効率的に捻出し、新しいことにも安心して挑戦し、その過程で得られた知見や成果が適切に評価されることで、さらなるモチベーションへと繋がると考えています。
評価対象は単にアイデアの数ではありません。
通常の業績目標達成のための取り組みではなく、遠回りになるかもしれないが、より大きな目標達成に向けチャレンジする取り組みを評価対象としています。
<創造性評価のコンセプト>
- 評価対象 :遠回りになるかもしれないが、より大きな目標達成に向けチャレンジする取り組み
- 評価対象外:業績目標達成のための取り組み

とはいえ、目の前の業務もありますので、通常の業績目標とは別に「アディショナル評価」として設定しました。
そのうえで、以下の評価基準を定め、新しい視点や発想によって業務改善や新たな価値創造に貢献した行動、困難な課題に対して創造的な解決策を導き出したプロセスといった内容に応じたアディショナルポイントを付与します。

「弱い紐帯」の構築によるサポートプログラム
同時に活動をサポートするためのプログラムも用意しています。
具体的なエンジンとなるのが、「弱い紐帯」の考え方です。
「弱い紐帯」とは、親密な関係よりも『緩やかな繋がりを持つ人々からこそ、自分にとって新規性のある情報やアイデアがもたらされる可能性が高い』という考え方です。
サポートプログラムでは、この「弱い紐帯」を意図的に構築することで、社員間の化学反応を促進し、新たなアイデアの創出を後押しします。

チームごとにマネージャークラスのメンターが1名つき、定期的な開催や進行をサポート
日々の業務において、私たちはどうしても所属するチームという枠組みの中で活動しがちです。しかし、それだけでは、個人の成長にも、組織全体の進化にも限界があるのではないでしょうか。
同じテーマのもとに、異なる視点を持つメンバーがそれぞれの専門知識を持ち寄ることで、普段接点のないメンバー間のコミュニケーションを促進し、新たなアイデアを育むことを期待しています。
「創造性を育む組織」を加速する取り組み
今回の制度に加えて、さらに以下のようなことにも取り組んでいます。
学びを共有する文化
成功や失敗からも学びを得て、可能性を広げていくことが重要です。そのため、イルグルムでは日ごろからコミュニケーションをとり知識を共有することを大切にしています。
先日オンラインで開催したオールハンズミーティングでは、サポートプログラムから生まれた取り組みとして、10人のメンバーによる事例の共有を実施しました。
同時進行のSlackではコメントや議論も盛り上がり、「学びや気づきにつながった」、「この機会を通じて新たなアイデアの種の発見もあった」という意見も多数寄せられました。組織全体の知恵とする風土として、引き続き実施していきます。


継続的な学習機会の提供
テクノロジーの進歩は目覚ましく、DX人材の育成に向けては、積極的に新しい知識やスキルを学んでいくことも重要です。そのためには、組織全体で新しい知識やスキルを習得するための研修やサポート体制の充実が欠かせません。特に生成AIの活用について、サポートチームを立ち上げ、勉強会の実施や意見交換用のSlackチャンネルを設置するなど、全社をあげて取り組んでいます。
また、実際の業務プロセスやサービスに反映した事例について、こちらもオールハンズミーティングで共有の機会を設けました。

「創造性を育む組織」に向かって
「創造性」を育むことは、普段の業務の延長ではないことへ挑戦する機会となり、メンバー自身の能力開発にも直結します。
イルグルムではHRポリシーを設定しており、メンバーと組織がともに成長していける環境づくりを目指しています。今回の取り組みは、この関係性をさらに強化していけるものになると考えています。

参考:仲間とともに成長していくためにーイルグルムの組織マネジメント方針
まだまだスタートしたばかりですが、すでにチームを超えた課題解決事例や、海外進出といった大きなテーマも進んでおり、手ごたえを感じています。
また、取り組みのようすからは一人ひとりの積極的な参加と、自身の創造性を発揮しようとする意欲を感じています。
イルグルムは、「創造性」のキーワードのもと、チームを超えた取り組みで大きな成果を目指して行くとともに、社員とともに成長し、「ImpactOnTheWorld=世の中に世の中に新しい価値を生み出す」という企業理念の実現を目指してまいります。