初めまして!24卒総合職の小柳です。

今年の新卒ブログリレー第2弾は、「新卒採用の裏側」です!
就職活動時に感じていた疑問を基に、弊社の新卒採用で面接を担当されている、人事・部長・代表の計4名にインタビューをしました。
インタビューを通して「イルグルムに合う人物像」を探っていこうと思います!

内容に入る前に僕の自己紹介をさせてください!
千葉県の柏市出身で、都内の大学で環境問題や企業の社会的責任などについて学んでいました。
また、大学時代はトレーニングジムのスタッフや教育系のボランティアなどにも取り組んでいました。
イルグルムに入社した決め手は、最終面接での代表の岩田さんの考え方や、社員の皆さんの仕事に対して前のめりに取り組む姿勢に魅力を感じたことです。

就職活動中の学生さんには、「納得度の高い就活」を実現して欲しいと考えています。
そのため、この記事を通して、弊社の選考や就職活動全体で、何かしらの手助けになれれば嬉しいです!

インタビューは
・人事部の海老名さん・小澤さん
・ダイレクトカスタマー事業統括部 統括部長の廣さん
・代表取締役CEOの岩田さん
以上3本立てで進めていきます!

人事部の海老名さん・小澤さん

ー よろしくお願いします!早速1つ目の質問です。
面接と面接の間に”社員面談”の時間をいただいていましたが、積極的に面談を実施してくださるのには、どのような就活生への想いがあるのでしょうか?

イルグルムでは、面接合格後に次回面接までの間で任意の”社員面談”に参加できる選考フローを導入しています。
面談を導入している背景としては、相互理解を深めた上で選考に進んでいただきたいという思いがあります。
会社説明会やウェブサイトから知り得た情報だけで、最終選考まで一人で気持ちを整理して進んでいくというのは、不安があると思います。 
そこに対して、一緒に働くであろうメンバーの価値観を知ることができる機会は、今後長く働いていく会社を選ぶ中で、非常に重要な判断材料になるのではないかと考えています。

また、私たち人事としても選考に進んでくださる方一人ひとりの価値観を大切にしていきたいと考えています。選考ではない”面談”だからこそ語れる本心をお伺いした上で、志向性や社会人になってやりたいことの言語化をするサポートがしたいという背景があって選考中の面談を実施しています。
一方的な情報提供をするのではなく、「一緒にこれからを話そう」という気持ちですね。

ー 確かに、僕も面談を通して志望度が高まりましたし、実際に働いている社員さん達に共通点が見えてきたことが印象に残っています!ちなみに相互理解を深める上で、就活生に面談で見て欲しいポイントはありますか?

会社説明会に参加いただいた学生さんから、「登壇者のお話を聞いて、イルグルムの人(社員)の良さが魅力的だと感じた」というご感想をよくいただきます。
これは当社にとって嬉しい事なのですが、イルグルムの本当の人の良さを伝えきれていないと感じているので、ぜひ個人面談でなぜそう感じたかを見て欲しいと思います。一人ひとりの仕事への想いやその熱さ、プロ意識など、「イルグルムの人の良さ」についてその真相をぜひ知って欲しいですね。

ー ありがとうございます!次の質問です。1on1の多さなど、入社してから働きやすい雰囲気や文化が作られているように感じているのですが、その要因となるような人事制度や採用段階で意識していることはありますか?

もちろん人事部としてワークライフバランスを大切にできる福利厚生や、透明性のある評価制度の設計はしていますが、働きやすい雰囲気や文化については現場で率先して作っている環境なのかなと思いました。新卒で入社した方が管理職として活躍していることも多く、良き伝統が引き継がれていることも大きな要因になっていると感じています。

また、採用段階では、カルチャーマッチを大事にしていて、チームワークを大切にしていることや、利他の精神があることなどは、 私たちの採用基準として譲れない部分です。
だから、結果として「チームに新しい後輩が入ってきたら温かく迎えてあげよう。自分がそうされて嬉しかったから」という人たちが自然と集まってくれていますね。小柳さんも入社して、「 働きやすくて雰囲気のいい会社だな」と思ってくれてるのは、そういうことなんじゃないかなと思います。

ー ありがとうございます。僕も後輩が入ってきたら温かく迎えようと思いました!それでは最後に技術職に関する質問です。技術力よりもポテンシャルを重視した採用に重きを置いているのはなぜでしょうか?

前提として、技術力は入社後の研修や実務などで、後から身に付けることができるものですが、新しい技術やプログラミングに関する興味関心はスキルがつく前からでも備わっているものではないかと考えています。
その意味で、ポテンシャルは大事だなと思っていて、技術の部分であれば、「物づくりへの熱い気持ち」は大事にしていますね。それは現時点で綺麗なコードが書けるとか、コンテストで優勝した経験があるとか、そこだけでは判断できないような気持ちがあると思っているので、どんな技術に今興味があってこんな取り組みをしていますという姿勢をしっかりと評価させてもらいたいなと面接では思っています。

ー ”気持ち”という部分では総合職にも通じる所があるなと感じました!総合職も含めて、1次面接の際に見ているポイントはありますか?

総合職、技術職においても、その方の夢が叶えられるかどうかが大事だなと思っています。 
これは面接官として、ジャッジする側じゃなくて、社会人になる上でどんな夢を持っていて、何の目標を叶えたいのか、それがイルグルムで実現できるか、要は入社してくれて幸せになれる、してあげられる、が成立する関係なのかということは大事だなと思います。
そういう意味で言うと、一方的に判断をさせていただく面接ではなくて、「 将来に向けての打ち合わせを一緒にしていきましょうね」という気持ちで面接をさせていただくことが多いと思います。

とはいえ、やりたいことが決まってる人の方が少なくて、学生さんの段階ではフワッとしている部分があっても全然いいと思っていますし、迷ってる部分があってもいいかなと思います。しかし、好きだからやってみたいという気持ちは必要かなと思います。

例えば、総合職であれば潜在的にマーケティングや、人を幸せにするということが好きだという人と働きたいと思うし、技術職であれば、エンジニアリングが好きとか、もっとエンジニアリングの技術を使って世の中を良くしていきたいという方と、より良いプロダクトを作っていきたいです。
弊社のミッションである「Impact On The World」は、自分が関わること1つ1つに Impact を与え続けよう。人々の心に伝わる小さな Impact の積み重ねが、やがて世界を揺るがす大きなうねりとなるから。という意味を込めて掲げています。ご自身であれば世の中にどんなインパクトを与えていきたいか、ぜひ教えてください。

ー ”将来に向けての打ち合わせ”という言葉が印象に残りました!海老名さん、小澤さんありがとうございました!

ダイレクトカスタマー事業統括部 統括部長の廣さん

ー よろしくお願いします!廣さんが選考において1番重要視しているポイントは何でしょうか?

面接をする立場として重要視しているポイントは、学生さんに向き合う姿勢や心構えです。
考え方としては、評価をする・学生さんのことを理解した気になる様なことは絶対にするべきではないと思います。たった1時間のオンラインという、限りなく制限されたコミュニケーションの中で 全てを理解することはおこがましいと思うからです。
なので、評価するというよりも、できるだけ理解したいという気持ちで望むので、まずは、面接に来ていただいた学生さんに対して、最大限感謝をして、その中で、その人が持ってる良い所や考え方を理解するために、その人にしっかり興味を持って接することを心がけています。

ー 僕も就活生の時に廣さんに面接をしていただいて、「面接に来てくれてありがとう」と言われたことが非常に印象に残っています!ちなみに、人事のおふたりが「カルチャーマッチ」を大事にしていると仰っていたのですが、その部分はどの様に確認するのでしょうか?

僕はよく自己実現という言葉を使っていて、その学生さんはイルグルムという環境で、自己実現ができるかを確認していて、それがカルチャーマッチになると思います。
自己実現の本当の意味は、その人が持つ能力やポテンシャルが100%発揮されている状態を自己実現と考えているので、その人が持つ能力やポテンシャルが花開く環境がイルグルムにあるかどうかを確認しています。

ー なるほど!自己実現できるかどうかを判断するポイントはありますか?

”理念との重なり”と、”事業との重なり”の2つがあると思います。
”理念との重なり”については、イルグルムは「Impact On The World」という理念を掲げていて、Worldには他者、他人、自分の周りの世界という意味があり、自分の行動が及ぼした影響をさざ波のように広げていく。その影響がどんどん良い循環を与えて、 最終的に大きな目標に到達できるという意味が込められています。そのため、「自分の成長だけを求めたい人」よりも、「他者と一緒に成長を分かち合いたい人」の方がイルグルムで自己実現できる可能性が高いと考えています。

また、”事業との重なり”については、アドエビスは、お客様に対して、良くも悪くもデータを可視化することで、中立・客観的なデータに基づいてお客様にご判断いただくという意思決定のサポートを行うサービスです。なので、こちら側が決めつけないし、むしろお客様に気づいていただいて、その気づきがお客様自身の行動を変える原動力となるサービスだと思います。なので1つ例を挙げると、コミュニケーションを取るに当たっての考え方として、「ティーチング的なアプローチをしたい人」よりも、「コーチング的なアプローチをしたい人」の方がイルグルムにマッチすると考えています。

ー 深い観点で勉強になります!次の質問です。”イルグルムっぽい人”とはどの様な人物でしょうか?

イルグルムが持つ、事業、理念、想い、働き方、とその人が求めているものが合致していて、イルグルムであればその方のポテンシャルが発揮できると思えば、 それは”イルグルムっぽい”のだと思います。言い換えると、「イルグルムで働いていると言われても違和感ないよね」という表現に近いのかもしれません。
あとは、就活生自身とイルグルムの重なり度合いがぴったりであるほど、 その確証が持ちやすいと感じています。その重なり度合いを見るためには、その方の輪郭がはっきりしてる必要もあります。だから自分の場合は、明確にこの方は合わないなと感じてお見送りにすることはほぼなくて、わからない・判断できないということの方が多いです。

ー ありがとうございます!ちなみに、イルグルムに限らず、就職活動において合格・内定する学生さんにはどの様な共通点があると思いますか?

まず前提として、自分がどういう人かを理解していることですね。なので自己分析はすごく重要だと思います。
自分をアピールする時に、リーダー経験や留学など、話の独自性を持とうとする方が多い印象があります。しかし、話の独自性よりも、話の中から引き出される、自分自身の独自性をしっかり伝えた方がいいと思います。
例えば、「バイトリーダーをやりました」ということよりも、 そこで発揮された自分自身の性質や考え方が聞きたいです。前に立って引っ張るタイプのバイトリーダーなのか、色々な人からの意見を集約してまとめるタイプのバイトリーダーかで、その方の考え方が変わりますよね。
だから、バイトでもサークルでもなんでも良いけれど、その中でしっかりと自分ならではの個性や独自性が見えるような話でご準備いただくと非常に良いかなと思います。

ー 少しずつイルグルムに合う人物像が見えてきました!廣さんありがとうございました!

代表取締役CEOの岩田さん

ー よろしくお願いします!早速1つ目の質問です。選考が進むにつれて、「理念に共感できているか」という話が増えた記憶があるのですが、イルグルムにおいて理念共感が重要な理由を改めてお聞きしたいです。

一般的に、理念とは会社の根本になるような考え方や価値観になりますが、それが実際に組織に根差していて、あらゆる価値判断がそれによってなされているかが理念の本質であると考えます。
よく理念を”音楽性”と表現していて、文化が違えば音楽性も違うという意味です。
アーティストを例に出すと、それぞれのアーティストが持つ独自の世界観を真似しようとしてもなかなか難しい。でも自分が完全に100%共感しているアーティストを聞くだけではなく、その世界観を提供する側として、好きなものを多くの人に知ってもらいたいという気持ちで日々頑張るとなると、その意欲は変わりますよね。

一方で、好きでもないような所で、条件がいいからというだけで提供する側に回ると、いまいち身が入らなかったりすると思います。
つまり、それぞれの会社が掲げる理念(=世界観)に共感できるかが重要だと考えています。

ー なるほど!条件だけで会社を選んでしまうと、入社後に苦労しそうですね。

そうだと思います。良いものをより良くしたい、より多くの人に伝えたいという思いで、自分事として捉えて全力でやる人達が切磋琢磨して、お互いに「どうすればもっと良くなるんだろう」と話し合いながら日々活動していけば、より良い状況になっていくと考えています。なので、それを共に実現したいと思う仲間を集めることが重要ですね。

ー 確かに入社してから色々な先輩と関わる中で、自分と似た感覚を持つ人が多いと感じた要因は、同じ理念に共感したことにあると思いました!続いて、”アドエビス”というサービス名の由来について教えてください。Advertisement(広告)のAd+七福神の恵比寿天(漁業の神で、特に商売繁盛の神様としても信仰が厚い)が由来だと考えたのですが、いかがでしょうか?

その通りですね。ただ、もう1つ挙げると、英語表記が多いITシステムの中で、”エビス”という明らかな日本語が混ざっていることがポイントです。
なぜかというと、アドエビスの様なツールは結構分かりにくくて、無機質なイメージもあるから、お客様からすると、親しみにくさがあると思います。
また、「なんか難しそう」という先入観も出てくるので、そこに寄り添いたいなという製品コンセプトがあります。だから、それをより分かりやすく伝えるためのネーミング戦略として、”アドエビス”と名付けました。

ー なるほど!ちなみに、アドエビスは広告効果測定市場において、86.7%という高いシェア率がありますが、ここまでシェアを伸ばすことができた要因としては、市場の変化に合わせて変化し続けることができたことにあるのでしょうか?

そこはすごく大きいポイントですね。
IT業界の中で、20年に及ぶロングセラー商品は、中々ありませんし、その中で長い間勝ち続けるために、時代のニーズに対して我々が速やかに変化し続けてきたことがあります。また、それをやり続けることが結構重要で、コツコツやり続けるという我々の文化は大きな要因だと思います。
新規事業も同じで、簡単にサービスが立ち上がるわけではないからこそ、なかなか負けないし、勝ち続けることもありますね。

その意味では、アドエビスは、まだ市場がない中、初期に参入したことがスタートで、当社が「広告効果測定市場でNo.1です」と言い出しました。
さらに、それを実際に形にして、日々お客様からの要望に対して対応し続けていたり、文化として未知の領域に臆することなくチャレンジしていく姿勢と、コツコツやり続ける力を合わせ持ってるからこそ、長期に渡ってご愛顧いただいている理由であり、シェアを高めている理由でもあると思います。

ー 当社が「広告効果測定市場」という新しい市場を作り出したことには驚きました!最後に、創業20年の節目で社名変更などリブランディングに取り組んだきっかけについて教えてください。

”イルグルム”に社名変更する前は、”ロックオン”という会社名でした。
そもそもなぜ”ロックオン”なのかというと、根本には、「Impact On The World」があり、この理念(目標)に対して向かう組織体が持つイメージがどうあるべきかを考えた時に、未確認物体がスピード感持って目的に到達するイメージを想起しました。
そのイメージから、先進性、スピード感、独自性などの観点でこの組織体が持つイメージとして好ましいと思って、ロックオンという名前にまとめました。

ただ、よく考えると、「Impact On The World」というのは、ある地点における、1点なんですよね。だけど、”インパクトを与えた先に広がる世界観”があるはずだろうと考えた時に、常にその先の世界を意識するべきだと思ったことがリブランディングのきっかけです。

インパクトを与えた先に、もっとみんなが喜んでくれる様な、まだ見ぬ世界がある。もちろん、世の中を一新するようなインパクトや、まだ見ぬ世界というのは難しいと思いますが、小さい領域の中でも、我々が介在することで世の中の色が変わっていく様なことを実現するべきだと考えました。
その世界を常にみんなが意識できるよう、社名に”インパクトを与えた先に広がるまだ見ぬ世界観”をインストールするために既存の言葉に由来を持たない「意味を持たない文字列」としてイルグルムを採用しました。
すると、みんな言うようになりますよね。例えば、メールや電話で毎日何回も言うようになると、意識するレベルが違ってきます。さらに、友人や親にも伝えて、「イルグルムって何?」「どういう意味?」なんて言われるから説明する。という感じで、常に意識できるような状況を作りたいと思ったので、”イルグルム”に変えることにしました。

ー なるほど!素敵な考え方ですね!ちなみに、社名変更の意思決定の時には、迷わなかったのですか?

いや、迷いましたね(笑)
長い間使っていた社名であり、一定の成功もしているので、名前を変えることでどう変化するか分かりませんし、意味を持たない文字列で、読めないかもしれないという不安もありました。
なので、「あーあのイルグルムね!そんな名前よくつけましたね。でも、すごく良いですね!」と5年、10年、20年した時に言われるような、みんなが知っている名前にするという志で今もチャレンジしています。

ー 貴重なお話をありがとうございました!僕もこのイルグルムで沢山チャレンジしていこうと思います!

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
最後に、新卒採用で面接に関わる方々のお話を聞く中で見えてきた「イルグルムに合う人物像」をまとめたいと思います。

・利他の精神を持つ人
・マーケティング/エンジニアリングなどが好きという純粋な気持ちを持つ人
・他者と一緒に成長を分かち合いたい人
・コーチング的なアプローチをしたい人
・「Impact On The World」という理念に共感する人
・コツコツとやり続ける人
・”イルグルム”が表すまだ見ぬ世界観を実現し世の中を変えていきたい人

今回のブログ執筆を通して、改めてイルグルムへの理解が深まりました。
就職活動をする中で感じたイルグルムの魅力を改めて確認することができ、よりイルグルムを好きになることができました。
また、普段の業務の中では中々聞くことができないお話を沢山聞くことができ、楽しみながらインタビューと執筆に取り組むことができました。

改めて、インタビューにご協力いただいた海老名さん、小澤さん、廣さん、岩田さん、ありがとうございました!
まだまだ未熟ですが、少しでも速くイルグルムに貢献できるように、コツコツと努力していきます!
イルグルムの魅力が少しでも皆様に伝わりますと幸いです。
そして、「納得度の高い就活」を実現できることを心から願っています。