イルグルムには国外の開発拠点として、約50名体制でアドエビスの大規模プロジェクトを支えるイルグルムベトナムがあります。日々の開発業務の他にベトナムの地域社会を対象とした様々な活動も行っています。
今回はその活動を少しだけご紹介したいと思います!
最も代表的な取り組みがベトナムの大学で行っている講義です。
日系IT企業として、ベトナムのIT業界やそれを担う人材を支援したいという想いから、現地の大学から依頼を受け、2017年にスタートしました。
今ではホーチミンにある「師範大学」と「人文社会科学大学」の二つの大学で講義を行っています。
講義のテーマは、「日本語を使ったIT業務」。
日本語を勉強していて、それを活かした進路を考えている学生を対象とした授業です。
「ITの概要」から始め、「IT業界の理解を通しての各種業界の理解への応用」「IT業界の発展と日本の経済成長との関係」「IT業界の職種」「ソフトウェア開発契約」「知的財産」など、社会人となった際に実際に業務で関わるであろう幅広い内容になっています。
単にIT業務の知識を得ることよりも、仕事をする目的やそのために必要な経験に重きを置き、プロフェッショナルとしての基礎をお伝えするようにしています。
講義を受けてくれた学生からは、
「大学の授業とはまた違った内容で新鮮」
「ベトナム人とは違う考えに色々と気付かされる」
との声をいただくことが多く、講義がきっかけでイルグルムベトナムに入社した社員もいます。
最初は手探りだった講義も今年で3年目を迎え、これまでの受講者は200人超。
まだまだブラッシュアップの途中ですが、受講してくれた学生たちのキャリアにおいて、この授業が少しでも気づきやヒントになれることを願って、これからも継続していきたいと思います。
講義がきっかけとなり、今では大学の授業の一環としてインターンシップも実施しています。
先日も勉強熱心な学生が参加してくれました。
3週間のインターンシップを終えた学生からは、うれしい感想をいただくことができました。
インターンを通して責任感が強くなった気がします。
大学の時は自分ができなくても、誰かがやってくれると思っていました。でも仕事は、私ができなかったら困る人が出てきます。最後までやりきらないといけないという気持ちが生まれました。
「任されたタスクをどう進めるかは自分で決める」というのが新鮮でした。プレッシャーも感じますが、とてもチャレンジングです。
大学での授業やインターンシップの他にも、活動の幅を広げているイルグルムベトナム。
9月には東南アジア8カ国の人が集まるシンポジウムに協賛企業として参加しました。
これからも、ベトナムに進出している日本企業として、ベトナムの皆さんに少しでも貢献できるように積極的に活動をしていきます。
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