
こんにちは、イルグルムのわです。
生成AIの技術革新は日進月歩で進み、今や個人の業務効率を超えて、企業や組織の「働き方そのもの」に変革をもたらしています。
イルグルムでは、AIツールの導入について「全社員が使いこなせる仕組み」として定着させるべく取り組みを進めています。
今回は、全社員向けのAI研修と、CIT・研究開発メンバーを中心とした「生成AI ガイドライン策定・導入推進チーム」の活動をご紹介します。
組織として、AIを「安全かつ当たり前に使える」状態へ
イルグルムでは、社員一人ひとりがより付加価値の高い業務に取り組んでいくため、「生成AI ガイドライン策定・導入推進チーム」を立ち上げました。
このチームは、CIT(Corporate IT)と研究開発メンバーを中心に編成され、以下のような観点から社内での生成AI活用を推進しています。
ガイドラインの策定
利用時のルールや注意点を明文化し、情報漏えいや著作権といったリスクを抑えながら、安全に利用できる社内基準を整備しました。
ツールの選定と導入
業務活用に適したツールとして、Googleの「Gemini」や「NotebookLM」を導入。部門を問わず汎用的に使える環境を整備しました。
活用促進施策の立案と実行
トップダウン(経営・組織レベル)とボトムアップ(現場主導)双方からの利活用を支援するため、利用ガイドや事例共有の仕組みも設計しています。
全社員対象の研修でスキルを底上げ

ツールやルールが整っても、それを活かすのは一人ひとりの社員です。
そこでイルグルムでは、全社員を対象とした生成AI研修を開講しました。
- 生成AIの基本的な仕組みと可能性を理解する
- 利用に伴うリスク(誤情報、著作権、個人情報など)を把握する
- 社内ガイドラインに基づいた安全な使い方を習得する
- 日々の業務で実際にどう活かせるか、活用のヒントを得る
など、実践的に誰もが業務の中で自然にAIを使える状態を目指しています。
実際に変わりはじめた社内のAIとの付き合い方
現場でも様々な変化が生まれています。
・議事録やマニュアルの要点をAIで要約
・AIを活用して迅速さと品質を両立させたお客さま対応を標準化
・AIの要件定義を参考にすることで、部内の提案や議論に時間が割けるようになった など
実際に社員からも「こうやって使ってみた」「もっとこうできるかも」といった活用Tipsの共有が増えています。専用のslackチャンネル「ひらめきの”わ”」が立ち上がったり、全社会議で部署での取り組みを共有したりと、日々、AIを起点にした対話や学び合いが加速していることを感じています。
一時的な“ブーム”ではなく、継続的な文化へ
推進チームでは、社内のAI活用を定着させるため、継続的な仕組み作りに取り組んでいます。
こうした仕組みによって、生成AIは「一部の意欲的な人が使うもの」ではなく、誰もが日常の選択肢として自然に使えるものとして、社内に根付いていっています。
イルグルムは、テクノロジーの変化に柔軟に適応しながら、「よりよく働ける」組織づくりに挑戦し続けており、今後も、より多くの実践と気づきを通じて、生成AI活用の文化を深めていきます。