はじめに

こんにちは!
基盤開発部みらい基盤課の山本です。
弊社製品の基盤を支えるため、インフラエンジニアとしてサーバの構築/運用等の業務に携わっている新卒3年目です。

10/10(月・祝)に、Modis様*JIKEICOM様主催の「CTF」というセキュリティに関するイベントが開催されました。
こちらのイベントに弊社からは若手3人が参加しましたので、その様子をお届けします!

CTFとは?

CTF(Capture The Flag)とは、セキュリティに関する競技の一種です。
参加者は、セキュリティに関する問題を解いてスコアを獲得します。
参加者やチームごとでそのスコアを競いあうという競技になります。

セキュリティに関する問題にはいくつか種類があり、代表的な分野は以下です。

  • ネットワーク(通信パケット解析等)
  • 暗号化
  • Webアプリケーション(有名な脆弱性等)
  • ステガノグラフィ(steganography。特定の文字列を画像に埋め込む、のように特定の情報を別の情報媒体に埋め込む技術のこと)
  • etc …

本イベントの趣旨

本イベントは、Modis様、JIKEICOM様主催のイベントで、セキュリティに関する意識や技術の向上を目的としています。

Modis様はテクノロジーソリューションのコンサルティングを行っている会社で、弊社も関わりがあります。
JIKEICOM様(滋慶学園COMグループ様)はその名の通り教育機関であり、複数の学校を運営されています。
たとえば大阪でいうとOCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校がその一例で、本イベントの大阪会場もこちらの学校を利用させていただきました。

参加動機

参加動機としては、Modis様から本イベントに招待していただいたのがきっかけです。
JIKEICOM様も主催なので当然学生の参加者もいるのですが、社会人チームを募集している、という旨でお声がけいただきました。
Modis様、ありがとうございました。

そこから、弊社内でだれが参加するか?を話し合った結果、セキュリティに関する意識や技術の向上が目的ということで、若手の3人に白羽の矢が立ちました。

私個人としても、セキュリティに関する知識や技術は、日々の業務で深めていくことは難しいということを常々感じていました。
ですので、本イベントのお誘いを非常に魅力的に感じ、参加させていただきました。

イベント参加レポ

概要

さて、ここから本イベントについて述べていきます。
まずは概要から。

前述の通りセキュリティに関する問題を解いて、そのスコアを競うイベントです。
問題は全部で30問程度。
制限時間は朝10時から、午後4時までの6時間(昼休憩は自由)。
参加者は1人〜6人程度のチームに分かれ、各チームの合計スコアで競い合います。
全部で50チーム程度が参加していました。
そのうちのほとんど(8割〜9割程度)は学生チームで、残りが社会人チームでした。
学生チームは、チーム名を見てみると北は北海道から南は九州と、日本全国から参加していました。

イベント前夜

次に、参加レポについて述べていきます。
まずはイベント前夜の我々の心境から。

上述の動機で参加することになったのはいいものの、セキュリティに関する知識がまるでない若手三人組での参加だったので、正直かなり不安でした。

社内発表資料から抜粋、上位入賞のプレッシャーを抱えたイベント前夜でした…

午前

いよいよ、イベント本番です。
まずは午前から。

若手三人のそれぞれが得意な分野は違っているので、一人で悩んでも時間のロスだと考え、「10分悩んでわからなければ次の問題を解く!」というルールを決めて、ひたすら多くの問題を解く、という作戦で進めていきました。
結果、全体の半分程度の問題は解けました。

本イベントでは各問題ごとに得られるスコアが分かれていて、簡単な問題は10点、50点程度、難しい問題は200点、300点程度でした。
この点数配分からわかるとおり、問題毎にかなり難易度がばらけていました。
そして、多くの問題は難易度が低め〜中程度であったため、午前中はうまく数をこなすことができました。

競技開始時の様子、まだ元気が残っているように見える

午後

午後は、午前とは逆で、「難しい問題を3人で一緒に解く」という戦略で進めていきました。
これは、午後になると問題数が少なくなり、かつ、一人で悩んでも解けないような問題ばかりになってくるためです。

そうやって三人で協力しながら進め、午後14時過ぎには残り3問というところまで来ました。
しかし、この3問が難問…。
結果、イベント終了まで、この3問は解けませんでした…。

回答状況。黒色の3問のみ残っている。

結果発表

3問残しで、心情的には不完全燃焼のまま迎えた結果発表…。
結果は……

社内発表資料より抜粋

なんと 7位/50チーム でした!
若手三人にしては善戦できた… と、思っています。

おわりに

最後に、イベントに参加した感想を述べます。
私が一番感じたのは、「技術力だけではなく、問題解決力が問われる」という点でした。
もちろん、技術を使って問題を解く以上、技術力がなければ話にならない、というのは前提です。
しかし、ある一定の技術力があると、その先は、問題解決力の方が問われると感じました。

たとえば、効率的な戦略(得意な人に問題を任せる、等)や、発想の転換(そもそも、今から解きたい問題と同じようなことをしている人や、そのヒントとなる情報がネットにあるのではないか?等)等です。
私は、何か問題があるとすぐそれを深掘りして、発想の転換や効率的な戦略に意識が向かないことがあるので、非常に勉強になりました。

また、他の参加者からは、「ゲームのような感覚で面白く、CTFという競技自体にハマりそう」等の感想も頂きました。

 
以上が、イベントの参加レポです。
少しでもCTFというイベントやその雰囲気が伝われば幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!