こんにちは、みらい基盤課の佐味谷です。
イルグルムでは福利厚生の一貫として、国内のエンジニア全員に個人用のAWSアカウントを発行しています。
この「AWSアカウント配布制度」は、2019年頃から開発部の社員の提案で運用が始まり、個々人のAWSの知識や経験向上などの自己研鑽を目的としています。
制度にはいくつか決まりがあり、エンジニア個人にアカウントを発行していますが、ルートアカウントから作成し配布しているため、基本的には自由にサービスを利用し設定することが出来ます。
また、AWSの利用料は決まっていて、1人につき月5,000円を上限としています。
現在、エンジニアの約8割が利用している人気の制度です。
わたしは、資格取得支援制度でAWSの資格を取るときに、この「AWSアカウント配布制度」を組み合わせて、AWSの個人アカウントをよく利用していました。
問題を解くだけではなく、実際にサービスを使ってみることでより理解が深まったり業務にも活かすことが出来ました。
アカウント内であれば好きに使えるので、どのサービスにどれだけお金かかってるかなども自分の目で確認でき、利用サービスの費用感もわかるようになります。
この「AWSアカウント配布制度」をどのように活用しているか、エンジニアメンバーにも聞いてみました。
Aさんの場合
友達にプログラムを教える過程で開発したアプリケーションを稼働させる際に利用しました。
PC上でも動かすことはできるのですが常時オンラインにしておく必要があったので、クラウドサービスで利用したく個人AWSアカウントを使用しました。
会社では、自身が担当している部署とは異なるサービスを使っている場合もあるので、コスト管理という面でも勉強になりました。
Bさんの場合
AWSのサーバ上にアプリケーションを立てて運用していました。バージョンが上がる毎にミドルウェアのバージョンを上げたり、バックアップを定期的に取ったりしています。
また、通信量が多く、利用上限の5,000円に抑えるためにこまめに費用を確認してサーバを停止させています。そのため頻繁にCost Explorerを確認したり、それぞれの料金体系を理解したりなど勉強にもなっています。
セキュリティ面でも気にしないといけないことが多く、運用が大変だということも身にしみて理解する機会になっています。
上記の他に、社内勉強会などでも活用されています。
開発本部内で「学びの部屋」という社内勉強会を開いており、そこでAWSを利用したサービスのハンズオンでAWSの個人アカウントを使った講義を実施しています。
「AWSアカウント配布制度」が、いろんな場面で使われているのを知っていただけたかと思います。
AWSを使われている方ならもしかするとルートアカウントから渡されるため、「セキュリティ対策が不安・・・」 「月5,000円超えてしまいそう」 など思われるかもしれません。
しかし、セキュリティ対策や費用計算についても、本制度の目的である「AWSの知識や経験向上」のひとつとして、セキュリティ対策については最低限の設定は推奨されていますが、それ以外は自分で勉強していかないといけません。
費用計算についても同様で、毎日以下のような通知がされるので自分がどれだけ使用しているかは確認できますが、サービス利用をする際に計算しておかないとすぐに5,000円を超えてしまうので、それだけ知識がついていきます。
このように、 「AWSアカウント配布制度」を利用しながら、サービスを利用するだけの知識だけではなく、セキュリティやコスト面の知識もつけることで、エンジニアとしてさらに成長していきたいと思います。
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