著者 石井文也 (2017年新卒)
新緑が色づきはじめた五月のある夜、
永代橋の上でスカイツリーを見ながら、東京にいることを実感した。
突然吹き始めた東京の夜風は、そっけなく、少し冷たい気がする。
どうやら今夜は雨が降るらしい。
株式会社ロックオンに入社して、二カ月が過ぎようとしている中で、ふと、こう思う瞬間がある。
この世の中には、二種類の人間しかいない、と。
「愉快な人間とつまらない人間だ。」
3年前の社員ブログにこんな記事があった。
「東京オフィスと愉快な仲間たち vol.1」
3年という月日は、
ひとが変わるには十分すぎる年月である。
東京オフィスのメンバーは、前者なのか、後者なのか。
東京オフィスの「いま」に密着してみた。
新卒社員の朝は早い。
オフィスへ足を運ぶと、逞しくも爽やかな二人が、
最高の笑顔と不思議なポージングで、私を迎えてくれた。
毎朝、オフィスの環境整備を行うことで、
多くのことを学ぶことができるという。
矢口「ひとがどう感じるのか、相手の立場に立って、掃除をしています。
その経験を積み重ねることは、自身にとって大きな糧になります。」
このようにして、株式会社ロックオンの文化や精神は育まれていくのだろう。
仕事の原点を見せていただいた。
【写真:新卒社員の(右から)矢口さん・藤川さん】
彼らが執筆したブログは、名前のリンクより、ご覧いただけます。
新卒社員が掃除を終えるころ、
なにやら、階段から、重低音が響いてきた。
石井「おはようございます!」
小岡「今日もエネルギーが湧いてくるな~!」
少年野球のコーチとして、鍛え上げられた小麦色の肌とその眼は、
銀座という場所では感じることのできない、「絶え間なく燃え上がる情熱」を、私に感じさせてくれた。
カスタマーサクセス部に所属する小岡さん。
お客様のマーケティング活動を、毎朝の日課である階段を駆け上がるがごとく、
加速させるため、猛進する毎日。
今日も目の前のお客様と真剣に向き合い、
毎日、その存在感を社内外問わず、発揮されている。
40歳小岡崇の挑戦は、まだまだ始まったばかりである。
朝、オフィスの執務室へ入ると、
毎朝一番に目に入るのは、
コンサルティングサービス部に所属する
河手さんの美しすぎる頭である。
職人気質あふれる河手さんに、
「プロフェッショナルとは何でしょうか?」という唐突な質問をぶつけてみた。
すると、
河手「プロフェッショナルとは、古代ギリシャのプロフェス(Profess)が語源。
意味は『神に誓いを立てて、これを職とする』こと。」
石井「そんな語源があったとは、知りませんでした…」
河手「つまり『素直である』事かな。相手にも自分にも正直な気持ちで取組むほど清々しいものはないからね。」
私のデスクから見える河手さんの背中(頭)は、今日は何倍にも大きく見えた。
会社という組織として、何かを成し遂げる。
そのために必要なことは、「信頼関係」である。
時と状況に左右されることなく、
常に心地よいコミュニケーションを取ってくれる存在が井上さんだ。
石井「井上さんって元々デザイナーだったと聞いたのですが…」
井上「そうだよ!アメリカの州立大学で4年間、デザインに関する勉強をしていて、
入社前もフリーランスで7年間、その知見を活かしたことをしていたんだ!」
すべてのひとを引き寄せる井上さんの人柄は、
デザイナーとして磨かれたカリスマ性なのか、
多文化社会の中で鍛えられたコミュニケーション能力なのかは、わからない。
新卒社員にとっても、井上さんの存在は大きい。
いつも安心感を与えてくれていると感じているのは、私だけではないはずである。
業務もひと段落がつき、
リフレッシュルームへ向かう。
そこにはソムリエがいた。
石井「7年間ソムリエをしていた経験もあって、藤原さんはやはりお水の飲み方もダンディーですね。」
藤原「僕ももう30歳、ワインでいうと、飲み頃だからね。」
石井「・・・」
接客業を極め続けた藤原さん。
磨き上げられた「気づかい」や「ホスピタリティ」は、
お客様や同僚から、絶大な信頼を集めている。
今、飲み頃の漢である藤原は、
つい最近になって、結婚したらしい。
おめでとうございます。お幸せに。
何やら、会議室で勉強会が開かれているらしい。
会議室へ移動すると、
本ブログを執筆するきっかけとなった3年前のブログの執筆者、
マーケティング部の吉本さんがいた。
どうやら今日は「お笑い」に関する勉強会の講師をしているそうだ。
吉本「お笑いとは、笑いという言葉に、丁寧に“お”をつけt・・・」
愉快といえば、吉本。
吉本といえば、愉快。
社内でも、吉本さんの周りには、自然と笑顔があふれている。
コテコテの関西弁を雄弁に使いこなす吉本さんは、
株式会社ロックオンのツッコミ番長も兼任している。
そんな彼の出身が、
「高知県」
であることを筆者はまだ知る由もなかった。
以上が、株式会社ロックオン東京オフィスの、「いま」である。
変化が激しく、弱肉強食の社会の中で、
チームとして闘い続ける毎日。
そんな毎日を支えているのは、
ユーモラスで頼もしい、愉快な仲間たちではないだろうか。
「入社してよかった。」
甘えでもなく、馴れ合いでもない、
本気になれる場所が、東京にもあったのだ。
株式会社ロックオンの「ひと」に恋をして、
今のジブンがいる。
17年間、繋いだ想いを、
株式会社ロックオンのタスキを途切れさせることなく、
これからも、繋げていきたい。
気がつけば、東の空に、朝日が昇っていた。