こんにちは、イルグルムのわです。

2021年6月4日、株式会社イルグルムは設立20周年を迎えました。
これまで、お客様、お取引先の皆様、株主の皆様、社員とそのご家族、たくさんの方々に支えていただきましたこと、心より感謝申し上げます。

イルグルムの企業理念である「Impact On The World」には、「独自の価値で世の中にまだないインパクトを創出したい」という思いが込められています。わたしたちはこの企業理念のもと、思いに共感する仲間とともに、これまで事業を展開してまいりました。

イルグルム20周年記念ムービー
我々の企業シンボルであり、インパクトの象徴でもある「輪ゴム」。ムービーでは、この輪ゴムにイルグルムの歴史を重ね放つことで、ここから未来に向かってさらに力強く飛躍するという思いを込めました。

インターネットの可能性に注目し市場を構築

イルグルム(当時、有限会社ロックオン)の設立は2001年。設立の一年前、代表の岩田が大学在学中に、一台のサーバーと共に自宅の一室で創業したのが始まりです。
大阪でWEB制作会社としてスタートした当社は、営業、エンジニア、デザイナーのわずか6名程と少数ながら実績を重ね、専門誌にも掲載されるなど、関西では名を知られるまでに成長しました。

制作会社として成長するなかで、岩田はある思いを持っていました。それは学生時代からインターネットに感じていた可能性のひとつ「クリックには意志がある」ということです。
クリックされたことによるデータを可視化することで、WEBサイトはこれから見せるだけではなく活用する時代が来る。
そこで生まれたのが、2004年にリリースし現在も進化を続ける、広告効果測定プラットフォーム「アドエビス」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業です。
当時はアクセスログの計測が中心であり、現在2兆円市場といわれるインターネット広告市場もまだまだ黎明期であるなかで、わたしたちはいち早く広告の効果に注目し、今日の広告効果測定市場の基礎を築いてまいりました。

さらにわたしたちは技術力を活かして、ECサイトの構築にも力を入れていました。楽天をはじめとしたショッピングモールも登場し、インターネットで気軽に商品を販売できるようになった一方で、どの店舗も同じテンプレートで画一的。商品の価値やブランドを伝えるためには、リアル店舗のように、サイトにも「独自性があるべきだ」と考えていました。
そこで、ECサイト構築の知見を活かして2006年にリリースしたのが、日本発のECオープンソース「EC-CUBE」です。ECオープンソースとは、EC構築に必要なプログラムを無償で提供するもので、一から構築することなく始められ、だれでもデザインや機能を自由に変更することができます。
それまで海外製が主流だったなか日本発の製品の登場は画期的でした。現在までに、推定35,000店舗以上、200社以上の事業パートナー、流通額は推定2,100億円を超え、EC-CUBEを中心とした経済圏をつくり、たくさんの方にご利用いただいています。

これらの事業を中心として、わたしたちは変化の早いIT業界の中でも常に進化を続け、設立から13年目の2014年には、東証マザーズ市場に上場を果たしました。

仲間と企業文化とともに成長

アドエビスのリリースと同時に、販路拡大のため東京に支社(2017年より二本社制で東京本社に変更)を構えました。新卒採用を始めたのもこの頃からです。
イルグルムは設立当時から企業理念を大切にしており、採用の際には理念共感を重視しています。同じ志を持つメンバーと一緒に育っていきたいという思いから、当時のITベンチャーにしては珍しく、新卒メンバーの積極採用を行っていました。この傾向は現在でも変わらず、中途入社と新卒入社の割合は4:6となっており、多くの新卒メンバーが中途メンバー同様活躍しています。

採用サイト「2020年版データでみるイルグルム」より抜粋

当然ながらここに至るまでに、組織マネジメントの壁、リーマンショック、事業を取り巻く環境の大きな変化など様々な荒波を経験しました。
メンバーに向けては社員総会などで定期的に事業の方向性を共有したり、山ごもり休暇制度や倍返し制度など福利厚生の整備や体制を強化し組織への思いを具体化するなど、試行錯誤しながらも一丸となり乗り越えてまいりました。

組織づくりに対する思いを反映した様々な取り組みは、Great Place to Work(R) Institute Japanが主催する世界的な従業員満足度調査「働き甲斐のある会社」ランキングにも反映され、これまでベストカンパニーとして10回選出されています。

年を重ねるごとに勢いを増す多様な仲間とともに成長を続け、ベトナムのオフショア拠点設立やEC-CUBEの分社化なども経て、現在、社員数は169名(グループ連結/2021年3月31日現在)まで拡大しています。

マーケティングテクノロジーのリーディングカンパニーとして

組織と事業を拡大させながら、2019年には、設立20年の節目を前に、社名を「株式会社イルグルム」に変更しました。「イルグルム」はまだこの世に存在しない未来像を示すために、既存の言葉に由来をもたない文字列を語源としています。社名は全社員が毎日口にするものであり、企業理念「Impact On The World」を実現した先に目指す理想像として、常に意識できるものとしました。

あわせて、事業ビジョンを「データとテクノロジーによって、世界中の企業によるマーケティング活動を支援し、売り手と買い手の幸せをつくる企業になる。」として発表しています。理想像に向かうための企業像を言語化し、今後の事業開発コンセプトを明確化しました。

そして、設立20周年となる2021年。これらの方向性のもと2023年までの成長戦略として「MXP(Marketing Transformation Platform)戦略」を掲げ、アフターコロナで加速する国内企業のマーケティングDXを支援する事業を拡大しています。
マーケティングプラットフォーム事業における「アドエビス」「アドレポ」を中心とした既存サービスのアップデート、さらに「アドナレッジ」「アドフープ」「eZCX」とすでに新サービスを複数リリースし、事業の推進を通して、マーケティングテクノロジー分野の進化と、企業理念の実現を目指しています。

イルグルムはこれからも、世の中にまだない価値のあるインパクトを生み出す企業として、未知に道をつくり、理想の社会の実現に向けて走り続けてまいります。
20周年を迎えたイルグルムを、これからもどうぞよろしくお願いいたします!