みなさまこんにちは。
19 年度新卒の伊藤彰規と申します。
19 年度新卒ですが、フライングで 10 月に入社しており、すでに9ヶ月ほど働いていることになります。

そんな私が、この度ブログを書くことになったのは、なんといってもこのバックグラウンドのせいでしょう。
そう。実は私、

30 歳でっす ☆

ほらもう 30 歳がそういうの打ってる時点で痛いでしょ。ね。

冗談はさておき、私実は博士課程(文系)を修了しておりまして、修了までにいろいろ時間がかかったので、なんだかんだで修了は 29 歳時点、入社時点で 30 歳という形ですね。
新卒入社のキャリアとしてはかーなーりー特殊なパターンだと思うので、その体験談を、ということで場所をいただけることとなりました。

せっかくなので、文系博士が就活して就職して働くまでのあれこれをまとめてみたいと思います。
同じような文系博士で民間就職を考えている人たちや、当社で働くことに興味がある人たちのお役に少しでも立つことができれば幸いです。ではれっつごー。

まえおき

– 新卒入社半年(2018 年 10 月入社)
– 30 歳(おっさん)
– 文系博士
– 専門は言語学
– プログラミングや統計をかじってた
– パソコンには強め(PC 関係のトラブルはだいたい私に投げられてた
– プログラミング自体の体系的な学習はほぼしていない(学習サイトで少しやった程度

そもそもなんで就職(就活)しようと思ったか

これは一言では語りきれないいろんな理由があります。
実際結構長期間悩んで踏み切ったところもあるのですが、主に挙げるとすると次みたいな感じになるかなと。

アカデミアの環境の厳しさ

近年九大の研究者が研究室で焼身自殺した件は一部界隈で非常に話題になりました。あまり知られてはいないですが、今はアカデミアは大変な就職難で、優秀な研究者でもなかなか職を得ることは難しい状況です。
そんな中で、優秀でもない自分は余計に就職できないかもしれないという不安を常に抱えたまま研究をし続けるのは、いくら研究が好きでも厳しいものがあるなと感じました。

やりがい問題

これは文系学問の事情にもよるかもしれませんが、文系の場合は自分の主張を直接的な方法で実証するのは難しいです。
なので、自分の考えた説が仮説の域を出ていないと感じる事が多く、自分の仕事の意義に自信を持てなかったと感じています。

自分の好奇心より人のサポートを

博士課程に入ると大学で非常勤講師をしたりすることがあります。
そのときに感じたのが「自分の好奇心を満たすことよりも、自分が得た何かを使って他人に喜んでもらう」ほうが自己充実感が得られるということです。
なので、もっと「他人」(=お客様やチームメンバー)を意識した仕事をしたいなあと。

院生時代では自分の研究テーマに関してチームで動くこともなかったですし、自分の成果が他人に与える影響もダイレクトには見づらいと思っていたので、自分のモチベーションの源泉を考えると、もっと他人を意識するような場に身を置く方が、充実感を持って働くことができるのではないかと考えていました。

就活してみて思ったこと

というわけで、悩みに悩み抜いて、博論を出してスッキリした段階で、就活することにしました。
始めたのは 2018 年 4 月です。
ここからは就活してみて思ったことシリーズです。

とにかく文系博士の就活は情報が少ない

これは予想はしていましたが、本当に少ないです。あってもポジティブなものはほぼないです。ぐぐるとつらい気持ちになります。
素人では太刀打ち出来ないので、専門家に任せましょう。
大学院生をターゲットとした人材紹介企業ですね。
ただし、ここでもやはり文系の扱いは大きくはないので、Web 上のコンテンツの情報量が少なかったりします。
なので、直接面談をお願いするのが手っ取り早いです。
それでも求人票もらって説明会行って「文系博士なんですけど前例あります?」と聞いてみると、「いやーうちではないねー」と言われるパターンが多いですけど・・・

就活って結構研究と似てるよね

研究と似ているというより、研究で使っているスキルを使うことが多いというのが正確でしょうか。
例えば、面接では学会発表で必要となる「わかりやすくまとめる力」や「質疑応答力」が役に立ちますし、ESは科研費の申請書や論文等で必要となる「論理的な文章を書く力」「端的でわかりやすい文章を書く力」が役に立ったと感じています。
科研費や学振の申請書を書いたことがある人は、申請書は「自分の研究を採択すべきだ」というアピールをする場だということを理解していると思うので、一番雰囲気がつかみやすいかもしれないですね。


いかがでしたでしょうか。今回は就活での「文系博士あるある」を書いてみました。
次の機会には、そんな私が当社と出会い働くまでをお届けしたいと思います!
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