株式会社ロックオンでは組織の成長に伴い、ここ数年で働くママが増えてきました。
会社で初めて育休を取得した女性社員が、復帰してからまもなく2年を迎えます。
そこで今回は、大阪オフィスで働く3人のママに「仕事と育児の両立」について聞いてみました。

今回取材したのは、この3人!

小川
人事部/2009年新卒入社
EC-CUBEのプロモーションを経て2011年より人事として採用を担当。
2016年に育休から復帰し、現在は給与・労務を担当。社内初の産後復帰社員。


コーポレートコミュ二ケーション課 課長/2017年中途入社
営業、商品企画、新規事業の立ち上げなどを経て、産後復帰のタイミングで、株式会社ロックオンに入社。
広報として情報発信やメディア対応などを担当。

前山
情報システム課 課長/2008年中途入社
パッケージソフトウェア開発、ASP系ECサイトエンジニアを経て、2008年に入社。
以降、アドエビスの新規サービスや業務ツール開発に従事。
2016年に育休から復帰し、2017年7月より現職。

仕事に復帰する時、どんなお気持ちでしたか?

会社の中で私が初めての産後復帰社員だったので、「時短勤務になってもちゃんと仕事できるのかな?」とか「両立できるのかな?」とか、漠然とした不安を抱いていました。仕事と育児の両立についてあまりイメージがついていなかったのもあって、出社する前の数日間はすごく緊張していたのを覚えています。

私の場合、ほぼ仕事復帰と同じタイミングで転職をしたので、私にとっても、子供にとっても、新しい挑戦だらけでした。転職をきっかけに未経験の職種に挑戦することになったので、あえて時短ではなく、フルタイム勤務を選択。「仕事も育児もベストを尽くすぞ!」という意気込みだけはとにかく人一倍ありました、笑。もちろん、心の中では「本当にうまく両立できるのかな?」という不安もありましたね。

復帰して一年半経つので、復帰した時のことはもうあまり覚えてないです、笑。とにかく初めてのことだったので必死で、緊張していた記憶はあります。でも、やってみると、仕事の方は一気に溶け込めました。復帰前より人数も増え、組織も変わっていたけど、違和感なくすっと入っていくことができましたね。

仕事に復帰してみて、どうでしたか?

時間のやりくりがこれまでよりシビアになった部分はあるけれど、仕事自体はすぐに慣れることができました。ただ、産後半年での復帰だったので、今振り返ると少し感情的に不安定な部分もあったのかなと思いますね。時間が経つにつれて安定してきたので、産後1年が経過するまでは完全にもとには戻らいのかなと。今後、早めに復帰する人がいれば、相談に乗れるようにしたいと思います。

仕事を始めてみると、「あれ?案外両立できるかも。」って感じで、最初の一ヵ月はとにかく新しい仕事が楽しかったです。でも、一ヵ月経った頃から子供が熱を出したりすることが多くなり、急な呼び出しや通院なども増えてきて、大変だなと思うことも出てきました。職場や家族の理解もあって何とか乗り越え、今は多少想定外なことがあっても以前より落ちついて対応できるようになってきた気がします。

仕事上、急なシステム対応が必要な時もりますが、復帰後は障害対応から外していただいていたので、ありがたい反面、みんな頑張っている中、一人だけ帰らないといけないのが申し訳なくて…。それ以外のところで自分にできることを考えて動くように意識しています。今でも周りの理解と配慮には、感謝しかないです。

復帰して大変だったことは?どう乗り越えましたか?

仕事は、時間のやりくりが絶対的に必要になるので、そこは大変でした。時には家に迷惑をかけることもあったので、ちょっとずつ修正していく感じで。取捨選択が重要なんだと以前にも増して思うようになりましたね。

私も子供が生まれる前と比べて仕事にかけられる時間が少ないことが最初はとてももどかしかったです。会社で働く時間もそうですが、プライベートでも情報収集したり、勉強をしたりする時間が思うように取れず…。初めての取り組みが多かったので、「もっと時間をかけられたら…」と思うこともありました。

作業の途中で帰らないといけない時とかはもどかしいですね。もう少し残って仕事ができたら最後までできるのにと思うこともあるけど、時短で仕事をしている以上、どうしようもないので、そこはメンバーのみんなに甘えさせてもらっています。「ごめん、頼む!」と言える関係性をちゃんと作った上で、助けてもらうようにしています。その分、私はそれ以外のところでは自分がみんなのためにできることを考えてやるように心掛けています。

家の方は、義理の母とも一緒に住んでいるので家事は助けてもらっていたんですが、生後6ヵ月で保育園に預けることになった子供のことが心配で、不安に思うことが多かったです。知り合いの発達心理学の先生に、早期に子供を預けることについて相談をしたり、保育園の先生と密にコミュニケーションを取ったりして、少しずつ不安を払拭していきました。そうすることで、保育園の先生との関係性もできて、今ではみんなで育てているような感覚です、笑。

「こうしたい!こうありたい!」という理想像みたいなものがあって。やりたいことを全部やるには時間も体力も足りない。だけど、どれも妥協したくない。あれもこれも欲張り過ぎて疲れてしまうこともありました。基本的には育児も家事もメインでやっているのですが、家族に協力してもらって意識的に自分の時間を作るようにしたり、ちょっとした工夫を重ねてやりくりしています。限られた時間の中でも、少しずつ可能性が広がっていく感じが今は楽しいですね。

復帰してすぐは、保育園のこととか家のこととか、必死で段取りを考えてやっていましたが、今は安定しています。同じ職場で働く夫が育児休業の経験を活かして、家事を全面的にやってくれたりするので、私は子供の世話に集中することができているのが大きいですね。

復帰してよかったと思うことは?

育児はどうしても子供中心に動くことになるけど、仕事は自分主体で行動できて、自分の意志で進められるところが楽しいですね。色んな人とのつながりや新しい経験を通して、世界を広げられるところが自分に合っていると思います。
仕事復帰のタイミングで、採用から給与・労務業務に移り、時間的にも安定して仕事ができるようになりました。最初は不安もありましたが、給与や労務の知識を身につけ、給与関連の資格も取得できたので、人事としての仕事の幅を広げることができてよかったと思います。産休復帰後のキャリアシフトは、自分の可能性を広げるすごくいいきっかけになりました。

集中して何かを考える時間が好きなので、常に新しい課題について考えることができる仕事は、楽しいですね。仕事を通して新しいことを経験したり、学んだりすることも刺激的ですし、仕事仲間との会話や仕事を通じて新しい出会いがあるのも嬉しいです。
子供も保育園に行くのが楽しいみたいで、毎朝ノリノリで行ってくれます。お友達と楽しく遊ぶ姿を見ると、子供にとっても世界が広がってよかったのかなと思いますね。

私も復帰してよかったと思うことしかないですね。もちろん子供と過ごす時間が減って寂しいと思う部分もありますが、働くのはやはり楽しいので、自分にとって100%よかったと思います。みんなと話す時間も楽しいですし、好きな業界でやりたいことができているのも大きいですね。会社のことも好きなので、どうしたら会社のためになるのかを真剣に考えられる。このままずっと仕事をしていきたいと思います。

仕事と育児を両立する上で大事にしていることは?

ルーチン化できる仕事と、前もって予定を立てておく必要がある仕事を分けて、先を見通した動きができるようにしています。
家のことも、自然とそうなった感じですが、生活リズムを一定に保つように心掛けています。そうすることで体のリズムができて、日々の生活もうまく回りだしたと気がします。母親業は休みがないので、体が資本。とにかく健康には気を付けています。体の不調を感じたら、ちゃんと休んだり、予防したりするようにしています。

「段取り」と「効率」命!常に次の段取りを考えながら動いている感じです。仕事も、育児も、そして自分のことも、納得できる形でやりたいので、前もって段取りして、やりたいことをやれる限りやって楽しみたいと思っています。

仕事の段取りについては、これまでより考えるようになりました。やりたいことをもっと効率よくできるように、もっと工夫していきたいと考えています。

両立する上で、「これが役に立った!」「これがないと困る!」というものがあれば教えてください

株式会社ロックオンでは、有給休暇を時間単位で取得できるので、予定を柔軟に調整できてとても助かっています。子育てしながら働くことについて理解があって相談しやすい社内の雰囲気もありがたいですね。

私も「時間有給制度」が本当にありがたくて。仕事中に保育園からお迎えの電話がかかってきた時や、子供の病気での通院が必要な時などに1時間単位で休みが取れるので、仕事への影響も最小限にできて助かっています。

急なお迎えや通院の場合、事後申請でも取得できるところもいいですね。あと、家庭の事情で休みを取ること対して理解があって自然な会社の雰囲気も。当たり前のようでなかなかない環境だと思うので、感謝しています。
最近夫婦でやっていいなと思うのは、前の日の晩に次の日の夕飯の下ごしらえをすること。前日に下ごしらえをしておくことで、帰ってからの時間が本当に効率的になるので、本当にいいですよ。
あと、近くに住む母の存在は大きいです。いざという時にお願いできるので、助かっています。

子供のご飯を週末にある程度作り置きしているので、フリージング離乳食/幼児食のレシピ本は、とても役に立ちました。帰宅して5分でご飯を食べさせることができるので、心に余裕が生まれます。
そして、ないと困るのは、「Gmail」。夫婦の予定をGmailで共有して、出張で帰りが遅くなる時などは、前もって予定を登録して夫に協力してもらっています。

私の場合、これがないと困るというものは、睡眠時間の確保。つくづく体が資本だと思うので、子供と一緒に早めに寝るようにしています。その代り、朝の時間を有効活用して、夫婦で分担を決めて効率よく家事や育児をこなしています。

まとめ

お仕事も、両立のスタイルも三者三様。
それぞれのスタイルで、日々を楽しんでいる姿がとても印象的でした。
役割が増え、それぞれにかけられる時間は減ってしまうけど、
それすらも楽しんだ者勝ちかもしれないですね!