匠部のエンジニア兼、ロックオフ管理人の三原です。
皆さんは、「おうちハック」という言葉をご存知でしょうか。
「おうちハック」とは、『センサーやITシステムの力を駆使して、自分の家を暮らしやすく便利に改造する活動』です。
例えば、人の在宅情報をもとに家電を自動操作してみたり、おいしいトーストを焼くためにトースターばらしてみたり、初音ミクと暮らしてみたりと、その活動内容は多岐に渡ります。
最近流行しているIoT技術とも親和性の高い活動です。
現在、ロックオフは「関西おうちハック」というコミュニティの活動拠点になっています。東京などにも「おうちハック」のコミュニティはあるのですが、それらのコミュニティはメンバーが自分の家で「おうちハック」して、その成果を発表するというのが主な活動内容なので、関西とは少しだけ違っています。
もちろん関西おうちハックの活動にも、各人の成果発表はあるのですが、それに加えて、ロックオフというオープンな一戸建ての共有空間があるので、ロックオフ内に自分の成果物を設置して、他のメンバーの成果とのコラボレーションができる点に特徴があります。
例えば、ハードウェアに強い人がセンサーを作ってロックオフに設置すると、WEBインフラに強い人がその情報をクラウドと連携させて視覚化する。そして、さらにモバイルアプリに強い人が、クラウドの情報を基に異常を伝えるアプリを作るなど、各メンバーの得意分野の技術がロックオフは便利で快適な空間へと進化させます。
もともと、関西おうちハックのコアメンバーは関西のハッカソンで出会ったメンバーが多く、ハッカソンのイベント内で創るような一時的なものではなく、もう少し継続的かつ発展的に創っていけることをやりたいねという動機で始まった経緯があります。
現在ロックオフでは、以下のような温度センサーと開閉センサーがいくつか設置されており、データはゲートウェイを通して、kintoneやxivelyなどクラウド環境を通じて視覚的に見えるようになっています。
上記のセンサーには、無線モジュールとして、TWE-Lite DIPを使っています。
こちらは、NPO法人コミュニティリンクさんからお借りしております。
他にも以下のように、おうちハックに使える機器を、各団体様より提供頂いております。
- ニフティ株式会社さんより、他イベントの連携や外部からの開発につかえるシンプルVPN
- SONY CSLさんより、ネットワーク経由で家電を操作できるiRemoconと赤外線タップ
- cheeroさんより、IoT家電の定番Philips Hueとモバイルバッテリー
- KDDIさんより、JavaScriptでアプリが作れる組み込み機器のOpen Web Board
提供いただいた機器は、ハンズオンセミナーの開催や、ロックオフに設置することで、コミュニティのメンバーに触ってもらえるようになっています。
直近では、ターゲットを決めてみんなでもくもくと作るワークショップと、メンバーが集って情報を共有する食事会をそれぞれ月に1、2回程度開催しており、イベントの開催情報は、関西おうちハックのDoorkeeperページで発信しています。また、イベントの様子や活動記録は関西おうちハックのFBページかロックオフのFBページで公開しているので、ぜひご確認ください。
「おうちハック」したいメンバーと、ハックされつつあるロックオフが、みなさんのお越しをお待ちしております。